SSブログ

日本社会における子育ての現状②父親の視点から [講演]

先日、甲南大学法学部法学科の「現代家族論B」にゲストスピーカーで登壇。昨年同様事前収録でオンデマンド授業。テーマは「日本社会における子育ての現状②父親の視点から」。いつものように自分の経験しか伝えられない。限られた時間で何処まで伝えることが出来たのだろうかと自問自答でした。感想文を139名からいただきました。感想文を読むとみなさん真剣に視聴いただいていた。反応もひとそれぞで興味深いものが多かった。何よりも父子家庭の話を聴いたことがなかったと言われる方が大半。子育ていえのこと(家事)、NPO法人の活動、また私の話を聴かれてご自身の親への感謝の気持ちなどが書かれていた。少しはお役立てたと思いました。感想の一部です。


会社の社長という立場を降りて、育児に奮闘する姿に感銘を受けました。奥さんが残してくれた、ママ友のコミュニティや遺族年金が木本さんの子育てを後押ししてくれることを知り、奥さんは木本さんのことを今でも応援してくれてると感じました。家事をする中で終わりのないことへの大変さや子育てをすることでママ友の気持ちがわかるにつれ、見える世界が変わっていたと思います。そういった父子家庭、専業主夫ならではの見える世界や価値観、実態を発信することは、マイノリティーであるシングルファザーや専業主父の人にとっての希望になるだけでなく、これから育児参加しようとするお父さん方にとっても非常に参考になると思います。これからも公演活動、執筆活動、はたまた映画化に向けて頑張ってください。応援しています。最後に私も新しい家庭を作った際に積極的に育児参加する勇気をもらえました。ありがとうございます。(女性)

今回木本さんの動画を視聴して、まず初めに私が感じたこととしては、どういった形であれひとり親での育児がいかに大変なものであったのかということです。世の中ではひとり親といっても死別といった形だけでなく離婚などが挙げられますが、育児と仕事を両立しなければいけないということや、その中で慣れない家事をすることの苦労は計り知れないものなのだろうと感じました。また、今まで家事をしていなかった立場からの家事の大変さや子育てにおける経験値という視点を知ることができた点について育児への関わり方の問題を考えるためにとても参考になるものであると感じました。
 次に木本さんが行ったNPO法人の設立、親の居場所作り、情報の発信、女性の就労支援などの様々な支援から、社会での育児に対する考え方が変わり、動画内で述べられていた家事、子育ては手伝うものではなく一緒にするものだという認識が広まっていってほしいと感じました。(女性)

今回、木本努さんのシングルファーザーの話が聞けて、なかなかシングルファーザーの経験の話を聞く機会が少ないと思うので、とても勉強になったし、おもしろかったです。話のなかで印象に残ったことなどをいくつか書きたいと思います。
まず、13年前に妻が亡くなられたが、最初の5年間は遺族という感覚がなく、子育てに慣れた5年後に初めて泣いたという話です。仕事の昼休憩で家に帰って洗濯していたなどの話がありましたが、シングルファーザーはそれほど大変なのだと気づかされました。
また、1つ目の動画で、子育てを手伝うと言われており私自身疑問に思っていましたが、2つ目の動画で、夫婦一緒のやるものと言われていて、やっぱりそうだよなと思いました。経験されている木本さんの言葉は重く感じました。
そして、この現状を多くの人に伝えるためにNPO法人を設立して、活動を行っていらっしゃるのは
とても素晴らしいことだと思いました。コミュニティが大事、家事には終わりがない、子育ては親育て、育自、子育てはドラマ、子育てのために仕事を退職、映画化を目指している、などの印象に残った言葉や出来事がたくさんありました。また、最後の長男の手紙は少し泣きそうになりました。(男性)

講義の中で心に残るフレーズはいくつもあったが、特に社長の代わりはいるが父親の代わりはいないという言葉に胸を打たれた。子供そして自分にとって、父親という立場は自分しかいないということに気づいた人だからこそ職場を離れる決断が出来たのだと感銘を受けた。NPO法人の活動と共に、二冊目の本と映画化を目指しているということだったので世に出る日が楽しみである。子育てはドラマだと何度も出てきたので気になっていたが、最後の長男さんの手紙で実感し、思わず涙した。この方の木本さんへの感謝の思いがあって、「お母さんへ」という素敵な書き出しから始まったのだろうと感じた。また前回の課題も含め、やはり周囲の環境は子育てに影響すると思った。奥様が残されたコミュニティが木本さんの助けになり、そして木本さんがそれを発信することで、世の中の人々へ父親・主夫という考え方、価値観の変化につながるのだとわかった。(男性)

ありきたりな言葉になりますが、感動しました。今まで任せていた家事育児を一人でしなければいけない状況になった中、奥さんが遺してくれた繋がりがあって成り立っていく子育て、手伝うことがあまりなかった終わりのない家事をしていき、その中でも一つ、二つと家事の基本であったり、子どもに対する接し方であったり、奥さんへの気持ちの整理などを学んでいく木本さんの姿勢は、子を育てる親の歴史を見ているようでした。子育てであり親育て、育児であり育自だと仰る木本さんの言葉には、木本さんが辿ってきた時間の重みを感じました。そして改めて子どもには、自分たちに一番に寄り添い、支えてくれる親という存在が必要なのだと思いました。木本さんの奥さんが亡くなられて以来、数年の間は奥さんがお子さんたちにとっての『一番』の親だったのではないかと勝手ながら思いました。しかし、それが退職をし、お子さんのSOSにも気づき、最大限に寄り添っていき、その一番が次第に並ぶようになったのではないかと思いました。子育てはドラマと仰っておりましたが、まさにドラマの話を聞いているような感覚でした。貴重なお話をありがとうございました。(女性)

ノートる.png

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。