お父さんからおとうさんになりました

3月20日（日）第30回日本助産学会学術集会市民公開講座に登壇する。
テーマは「お父さんからおとうさんになりました」

「えぇ？どういうことですか？」と数名に聴かれた。
妻を亡くし4年8か月「代表取締役主夫」をしてきた。沢山の方々に
支えられながら毎日過ごして来たけれど二束の草鞋は無理だった。
完全に上から目線で、どこかで結果を求めていた子育て。子どもたちに
とっては何処か距離感のある「お父さん」だったと思う。
しかし、キャリアを捨て子育てを優先した。一緒にいる時間が増えた。
目線はだんだん下がり、ママ友と同じ子育ての悩み。
「あぁ・・・お母さんと同じ目線になってる」と思った。一緒にいる時間
が増えたので「癖、表情、仕草」がわかるようになった。向き合うことで
子どもたちとの距離が縮まった。いま、子どもたちを愛おしく思えるし、
何処かで許せるようになった。威厳のある「お父さん」からひらがなの「おとうさん」
になったような気がします・・・なるほど・・・と頷いてもらった。

最後に長男からもらった手紙を朗読する。昨年11月卒部式に選手から保護者に
花一輪と手紙をもらった。「お父さんへ・・・」と書いていると思ったので「泣くなぁ・・・」と
思い翌日手紙を読んだ。なんとお父さんへではなく「お母さんへ」と書かれていた。
母親と死別し7年経過した長男の思いが綴られている。自分では読めないので
担当の先生に代読してもらえるようメールでお伝えした。BGMには福山雅治さんの
「家族になろうよ」が流れる・・・初めての演題なので少し緊張。